2011年5月21日土曜日

東京株式市場?大引け=続伸、欧米株高や商品価格上昇で買い継?

日経平均 日経平均先物12月限  

終値    9583.51(+180.00) 終値 9570 (+160)

寄り付き 9515.17 寄り付き 9510

安値/高値 9481.51─9614.44 安値/高値 9480─9620

出来高(万株) 217563 出来高(単位) 69533

 [東京 14日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸した。外為市場でドル/円が15年ぶり安値を更新するなど円高が進んでいるが、欧米の株高や金など商品価格の上昇を受け、主力株のほか商社など関連株が選好された。海外短期筋による買い戻しが中心という。

 また、好調な中国経済を背景に関連銘柄を買う動きもみられた。一方、国内の個人投資家による売りが上値を抑えており、日経平均9250―9750円を目先のレンジとする投資家が多いとの見方が出ている。 

 東証1部騰落数は値上がり1157銘柄に対し値下がり377銘柄、変わらずが122銘柄。東証1部の売買代金は1兆5332億円。

 13日の海外市場で欧米株が上昇。米株式市場は、企業決算が予想よりも強い内容となったことに加えドル安が続いていることで株式への需要が膨らみ、株価は5カ月ぶりの高値を更新した。外為市場でドル/円が15年ぶり安値を更新、東京の取引時間帯に一時81.14円へと円高が進んだが、金が午前の取引で最高値を更新し、1オンス1370ドル台となるなど商品価格の上昇を背景に商社をはじめ商品関連株など主力銘柄が物色された。

 大手証券の株式トレーダーによると、堅調な中国経済を背景にコマツ<6301.T>や日立建機<6305.T>など中国関連株の上昇が目立った。中国人民銀行(中央銀行)は13日、9月末時点の中国の外貨準備高が2兆6480億ドルとなり、7月から9月の間に1940億ドル急増したことを明らかにした。また9月の新規人民元建て融資は5955億元で、8月の5450億元を上回った。

 14日付の中国証券報によると、9月の中国人民銀行(中央銀行)およびその他の金融機関による外貨購入額は2896億元(435億ドル)で、2月以来の高水準となった。8月の外貨購入額は2430億ドルだった。みずほ総研シニアエコノミストの武内浩二氏は、こうしたニュースもセンチメントを改善させていると指摘する。後場の取引で、日経平均は一時前日終値から200円超上昇。

 不動産経済研究所が14日午後に発表したマンション市場動向も材料視され、野村不動産ホールディングス<3231.T>やゴールドクレスト<8871.T>など不動産株が買われた。市場では「主力株への買いが継続している。海外勢に加え、国内運用資金の買いも入っているようだ。円高進行で企業業績に懸念が生じているにもかかわらず、資金流入が続くという従来にはなかった現象だ」(大手証券エクイティ部)との声が出ていた。

 その一方で、国内勢による持ち合い解消売りなどが株価の上値を抑えているという。生保による株式投資縮小の方向が影響しているとの見方もある。また邦銀系の株式トレーダーは海外短期筋による主力株の買い戻しの一方、国内勢、特に個人投資家は売りに傾いているとみている。同トレーダーは日経平均9250―9750円が当面のレンジとの見方が多いと指摘する。  

 セクター別では、円高警戒感が強いものの自動車株は底堅く推移した。北米で苦戦が続くトヨタ自動車<7203.T>はこのところ安値圏で低迷、ホンダ<7267.T>の株価を恒常的に下回る展開が続いている。ただ、看板車種「カローラ」の輸出を停止し、円高への対応が狙いで2013年ごろに海外生産に移すと報じられ、きょうは買いが入った。 

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)

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引用元:arad rmt

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